長年X11でAwesome WMを使用していたが、Waylandへの移行に合わせHyprlandを採用することにした。 筆者が利用しているLightDMではgui-wm/hyprlandを入れるだけでとりあえず動くが、設定でいくつか躓いたことがあるので記録を残しておく。
Hyprlandの設定
Hyprlandでdbusを有効にする
Hyprlandには標準のタスクバーが存在しないので、通常はwaybarなどのソフトウェアを使う。 Gentoo(OpenRC)で何も考えずにLightDMからHyprlandを起動すると、dbusセッションが有効にならずwaybarの起動に失敗する。(no such file or directoryとか言われる。実際にはdsubのsession busへアクセスして失敗しているが、configファイルの読み込みに失敗してるように見えて紛らわしい。)
/usr/share/wayland-sessions/hyprland.desktopを編集してdbusセッションを有効にする。
Exec=dbus-run-session HyprlandXWaylandの設定
筆者はAwesome WMと一緒にrxvt-unicodeを使用していたが、urxvtの設定は~/.Xresourcesで行われている。 HyprlandではX11アプリはXWayland経由で起動するが、通常は.Xresourcesを読み込まないため、hyprland.confの早い段階で読み込む必要がある。.XresourcesでXft.dpiの設定もしておくとよい。
exec-once = xrdb -load ~/.Xresources好みによるが、Xft.dpiでスケーリングを指定して、xwaylandによるスケーリングをforce_zero_scalingに設定した。
xwayland {
force_zero_scaling = true
}fcitxの設定
筆者はX11ではibus-skkを使用していたが、waylandではfcitxのほうが良いらしい。 fcitx5-skkのebuildを適当に書いて使用している。 https://github.com/wtetsuya/gentoo-overlay fcitxの設定はapp-i18n/fcitx-configtoolを使う。